ホームセキュリティのしくみはどうなっているのか
一昔前までは、警備会社といえば、警備員をオフィスビルに派遣したり、金融機関の現金運搬などの警備をするというイメージがありました。しかし、最近では、多くの警備会社が力を入れて取り組んでいるのは「ホームセキュリティ」をはじめとした機械警備といわれる分野です。この機械警備はセンサーを使って家庭、商店、事務所あるいは、貴金属店などを警備するものです。かつて日本は「安全と水はタダ」などといわれていましたが、今はそうではありません。安全はお金で確保しなくてはならない時代になってしまったようです。ホームセキュリティには、おもに侵入や火災をセンサーが自動的に感知するものと、非常時に人がボタンを押して通報するものとがあります。その信号は、警備会社の管理室に送信されて、警備員が駆けつけるシステムです。侵入対策として、窓やドアの開閉を感知する「マグネットスイッチ」、室内や廊下の壁には人体などを感知する「パッシングセンサー(遠赤外線センサー)」を取り付けます。そのほかにも、「ガラス破壊センサー」、「金庫センサー」、「シャッターセンサー」、屋外に取り付ける「赤外線遮断探知器」などがあります。センサーが異常をキャッチすると、電話回線を通して警備会社に通報されます。